セルフホワイトニングで歯は白くなる?メリット・デメリット
2024/04/292024/05/22
歯の黄ばみが気になり、ホワイトニングというキーワードで検索すると、さまざまな種類のホワイトニング方法が表示されます。自分に合った方法はどれなのかを調べているうちに、セルフホワイトニングという方法にたどり着くこともあります。そこで、セルフホワイトニングを受ける前に知っておくべきポイントをまとめて紹介します。
目次
セルフホワイトニングとは?
セルフホワイトニングは、歯科医院を訪れずに自分自身で行うホワイトニングの方法です。セルフホワイトニングには、大きく分けて2つの種類があります。
◇サロンで行う場合
サロンで用意された道具を使用し、自分で施術を行います。セルフホワイトニングの薬剤は通常、酸化チタンを含んでおり、歯を漂白するのではなく、歯の表面に付着した汚れを分解します。この効果により、歯の表面に付着した着色汚れを取り除いて、歯本来の自然な白さに蘇らせます。
◇自宅で行う場合
自宅で行うセルフホワイトニングには、ホワイトニング用歯磨き粉や歯のマニキュア、LEDライト付きホワイトニングキットなどがあります。サロンに行かずに手軽に利用できますが、歯科医師の診察を受けずに使用するため、注意が必要です。
サロンで行うセルフホワイトニングのメリット
◇費用が安価
サロンでのセルフホワイトニングの費用は、通常3000円から5000円程度です。オフィスホワイトニングと比較すると、1回あたりの費用が安く、歯の黄ばみを取り除くことができます。
◇他人に口の中を見せる必要がない
セルフホワイトニングは、サロンスタッフからの説明を受けた後、自分で器具を装着したり歯に吠えあいトニング剤を塗ることができるため、他人に口の中を見せる必要はありません。
◇歯がしみたり痛みが出ることがない
歯科医院のホワイトニングでは医薬品である高濃度の薬剤を使用するため、ホワイトニング後に歯がしみたり痛みが出る場合があります。しかし、セルフホワイトニングで使用するホワイトニング剤は、食品にも使用されている安全な成分を使用しているため、歯にダメージを与えることはなく、歯がしみたり痛みが出ることはありません。
◇再着色が起こりにくい
歯科医院のホワイトニングでは医薬品である高濃度の薬剤を使用するため、歯の表面を覆っているペリクルが剥がれてしまい、ホワイトニング直後は歯の再着色が起こりやすい状態にあります。しかし、セルフホワイトニングでは歯の表面の着色汚れを分解して取り除くため、ペリクルが剥がれることはありません。また、セルフホワイトニングのホワイトニング剤には歯をコーティングする成分が含まれていることが多く、歯の再着色は起きにくくなります。
◇飲食や喫煙の制限なし
歯科医院でのホワイトニングの後は、上記の理由から歯の再着色が起こりやすいため、ペリクルが再形成される24~48時間はポリフェノールを多く含む飲食物や色の濃い飲食物、喫煙などを避けなくてはいけません。しかし、セルフホワイトニングでは、歯の再着色は起きにくくなることから、特に気にすることはなく、ストレスのない普段通りの生活を送ることができます。
サロンで行うセルフホワイトニングのデメリット
◇医療機関ではないため使用できる薬剤に限りがある
過酸化水素は漂白効果を得るために必要ですが、歯科医師や歯科衛生士の指導のもとでのみ使用できる薬剤です。セルフホワイトニングでは使用できません。
◇元々の歯の色以上に白くすることはできない
セルフホワイトニングは、歯の表面に付着した着色汚れを取り除いて本来の自然な白さに戻すのが目的であるため、本来の自然な白さ以上に歯を白くすることはできません。
◇効果には個人差がある
・年齢を重ねるごとに歯は黄色くなっていく傾向にあるので、歯に付着した着色汚れを全て取り除いた後でも、その歯の色には個人差があります。
・ホワイトニングを行う前の歯の状況や着色度合いにより、1回で効果が現れる場合もあれば、数回実施しないと効果を実感できない場合もあります。
・自分で施術を行うため、ホワイトニング剤の塗り残しがあるなど本来とは違った方法で施術を行った際は、効果を十分に発揮できない場合があります。
市販のホワイトニング用品の効果
◇ホワイトニング歯磨き粉
ホワイトニング用歯磨きは、研磨剤や薬剤の成分によって歯の表面の汚れを取り除いたり、汚れを浮かせて除去する効果があります。歯の表面の汚れを落とすことは可能ですが、歯自体の黄ばみを取り除くことはできません。また、インターネットなどで過酸化水素入りの歯磨き粉が販売されていることもありますが、歯科医師の指導を受けずに誤った使用方法をすると痛みの原因になる可能性があります。
◇LEDライト付きホワイトニングキット
ネットなどで販売されているLEDホワイトニングキットは、LEDライトの照射によってより効果を感じることができると思われます。LEDは薬剤の効果を促進する作用があると言われていますが、実際には過酸化水素を使用したホワイトニングに比べると効果は低いです。価格も3000円から数万円まで幅広くありますが、正しい効果を知ってから購入することをおすすめします。
まとめ
低価格で始めることのできるセルフホワイトニングですが、間違った方法で行うと本来の効果を発揮することができないばかりか、歯にダメージを与えてしまうこともあるかもしれません。それぞれの特性を理解した上で、自分に合った方法を見つけてください。