口臭の原因となる舌苔とは?舌ブラシで取り除く方法
2024/04/252024/05/22
お口の臭いが気になることは、多くの方が経験したことがあるかと思います。口臭の原因はいくつかありますが、その中でも最も大きな要因は舌苔です。ここでは舌苔について説明します。
目次
口臭の原因となる舌苔とは?
舌苔は、口腔内の細菌が舌の表面の凹凸に堆積して白い塊になるものです。口腔内の粘膜は、お肌と同じように代謝し、古くなった部分が剥がれ落ちます。この剥がれた粘膜や食べ物のカス、細菌、微生物などが溜まって舌苔が形成されます。舌苔そのものは病気ではありませんが、清掃不良により残ったままになっていると口臭の原因になります。
舌苔が付着するのはなぜ?
なぜ舌の表面に舌苔が堆積するのかには、以下の3つの理由が考えられます。
◇口呼吸
口呼吸をすると、口の中が乾燥しやすくなります。乾燥した口の中では、舌苔が通常よりも剥がれにくく残りやすくなります。
◇清掃不良
歯磨きが不十分など、口腔内の清掃状態が悪いと、細菌が増えやすく舌苔がたまりやすくなります。定期的な口腔ケアは舌苔の蓄積を防ぐのに効果的です。
◇咀嚼回数が少ない
舌苔は、咀嚼することで舌が上の顎と接触し、自浄作用によって自然に剥がれます。そのため、咀嚼回数が少ない早食いの人は、自浄作用が働きにくく、舌苔が残りやすくなります。
舌苔を取り除くための舌ブラシの使い方
舌苔を取り除くためには、舌ブラシの使用が重要です。舌ブラシは一般的な清掃器具であり、多くの人が聞いたり、ドラッグストアで見たりしたことがあるかもしれません。舌ブラシの効果的な使用方法について解説します。
①口を軽くすすいで口の中を湿らせます。
②舌ブラシを使用して、舌の奥から手前に向かって優しく擦る動作を約5回行います。ただし、力を入れすぎると舌の表面に傷がつく可能性があり、舌苔がより付着しやすくなることに注意してください。
③口をすすいで、舌の上に浮かんだ舌苔を洗い流す。
④舌ブラシを水で洗って清潔に保つことが重要です。舌ブラシを洗わずにそのまま保管していると、細菌が増殖してしまう可能性があるので、清潔に保つようにしましょう。
◇歯ブラシで舌を磨いても良いの?
歯ブラシを使って舌を磨くことはおすすめしません。歯ブラシは歯を磨くために作られており、毛先が硬いため舌を傷つける可能性があります。舌の表面に傷ができると、さらに汚れが付きやすくなります。
舌ブラシの種類
舌ブラシは歯科医院やドラッグストアなどで購入することができます。さまざまな種類がありますので、自分に合ったタイプを選ぶ際には以下の項目を参考にしてみてください。
◇ヘラタイプ
一般的には、プラスチックやゴムで作られた舌ブラシが使用されます。この舌ブラシは、舌に触れる部分が凹凸しており、この凹凸に汚れが絡まり舌苔を取り除くことができます。舌の奥深くに入り込んだ汚れを取り除くのは難しいですが、舌の表面を傷つけずに汚れを落とすことができます。
◇ブラシタイプ
舌ブラシは、歯ブラシよりも柔らかいブラシが先端についているタイプです。先端が舌表面の凹凸にフィットし、汚れを効果的に除去してくれます。ただし、力を入れすぎると舌を傷つけてしまう恐れがあるため、優しく使うことが重要です。
◇スクレーパータイプ
U字型に曲がったステンレス製の舌ブラシです。先端を持ちながら舌の奥に置き、手前に引いて舌苔を一気に落とすタイプの商品です。奥から手前にかき出す動作が苦手な方には、1度の動作で効果的に汚れを落とすことができます。えづきやすい方にもおすすめです。
まとめ
口臭の主な原因は舌苔です。舌苔は付着させないのも大事ですが、付着してしまった時には放置しないことも重要です。この舌苔を予防し、適切に除去していくことで、口臭を予防することができます。
舌ブラシには色々と種類があるので、自分に合った舌ブラシを選ぶことをおすすめします。
口臭を予防して素敵な生活を送りましょう。