夜間に突然歯が痛くなった時の対処法は？やってはいけない注意点

皆さんは、夜間に突然、歯の痛みに悩まされたことはありますか？今回は、そんな方々のために、夜間の緊急な歯の痛みに対処する方法についてお話しします。

「夜間に歯が痛くなったら、歯医者に行けない！」と思うかもしれませんが、実際にはそのようなことはありません。

歯科医療には救急外来や休日・夜間診療がありますので、安心して利用することができます。夜間に歯のトラブルがあった場合は、これらのサービスを利用することが適切です。

救急外来はほとんどの地域に設置されており、24時間対応しています。ただし、主に交通事故や外傷などの重症患者に対応しているため、事前に確認してから訪れることをおすすめします。

一方、休日・夜間診療は各地の歯科医師会に加入している歯科医師が当番制で治療を行っています。緊急性に関わらず治療を受けることができるため、電話で事前に連絡すれば対応してもらえます。緊急の場合は、「（地域名）　歯科医師会　夜間」で検索し、問い合わせてみましょう。

夜間に歯が痛くなった場合、自分自身ができる対処法は、痛みを和らげるために氷や冷えピタなどで冷やすか、薬局で痛み止めを購入して服用し、できるだけ早く歯科医院を受診することです。

一般的には「歯が痛いときには虫歯に正露丸を詰めると良い」と言われることもありますが、臭いの問題も考慮するとおすすめはできません。歯の痛みを和らげるために正露丸を使うことはできますが、歯の病気は通常痛みを伴わないものです。痛みがひどい場合は緊急事態と考えるべきです。正露丸で痛みを和らげて放置すると、効果が切れた時に状態が悪化している可能性があります。氷や冷えピタ、痛み止め、正露丸は一時的な対処法であり、歯科医院での治療が必要です。

◇やってはいけない注意点

以下のような行動は絶対にやってはいけません。痛みが悪化し、麻酔が効かなくなって治療ができなくなる可能性もありますので、注意してください。

・痛みのある部分を無理に歯ブラシで磨いて「ばい菌を退治すれば治る」と考えること。
・痛みのある部分をつまようじでほじくって「食べかすが詰まっているから痛む」と思うこと。
・お酒を飲んで「アルコールで消毒すればばい菌もいなくなる」と考えること。

歯の病気で痛みがある場合は、病状が進行している可能性が高いです。歯ブラシやつまようじ、飲酒で痛みを我慢するのは無謀です。また、お酒を飲み過ぎて酔っている場合、歯科医院側が周りの患者に迷惑をかけるからと治療を断る可能性もあります。痛みが我慢できない場合は、早めに歯科医師に診てもらうことが最善で最速の対処法です。

歯が痛み出すと、我慢することは難しいです。特に食事や夜間に痛みが増すことが多いため、食べたいものが食べられなかったり、夜眠れなかったりと苦痛が増します。しかし、歯の痛みは突然現れるものではありません。歯や歯茎がうずいたり、飲食時に痛みを感じたりする前兆があります。重要なのは、症状が出たときに相談できる歯科医院を持つことです。かかりつけの歯科医院があれば、定期検診を受けることができ、異常があればすぐに適切な治療を受けられます。

長期休暇中に問題が起こりそうなら、事前にお薬を処方してもらったり、休日や夜間に対応している歯科医院を紹介してもらったりすることも可能です。とにかく、痛みが出る前に適切な対処と準備をしておくことが重要です。痛みが出れば生活に支障が出るだけでなく、その歯自体を抜かなければならないケースもあります。放置すれば菌が歯の神経や顎の骨に進行し、状況は悪化していきます。
病気になってからではなく、病気になる前に対処することが重要です。そのためにも、かかりつけの歯科医院を見つけて、お口の健康を日常的に管理することが必要です。

夜間に歯が痛くなった場合、自分自身ができる対処法は、冷やしたり痛み止めを使用したりしながら、歯科医院の救急外来や休日・夜間診療を受けて正しい処置をしてもらうことです。しかし、虫歯や歯周病など、どちらの場合でも1回の治療で完全に治るわけではありません。一時的に痛みがなくなっても、放置していれば再発する可能性があります。そのため、救急外来や休日・夜間診療で対応してもらった後も、自分が通える歯科医院でしっかりと治療を終える必要があります。
この機会に、信頼できるかかりつけの歯科医院を見つけておくことをおすすめします。
現在は予防の時代です。人間ドックや健康診断と同様に、歯科医院でのお口のメンテナンスを日常的に行い、健康で健やかな人生を楽しみましょう。