歯列矯正中でもホワイトニングできる？歯列矯正の種類で判別

歯列矯正を行っている場合でも歯のホワイトニングをしたいと考える方もいると思います。そこで、歯列矯正治療中でもホワイトニングが可能かどうかを、矯正装置の種類ごとに説明します。

最初に歯列矯正の種類から見ていきましょう。
①唇側矯正：歯の見える側の面に固定式の装置を装着します。
②舌側矯正：歯の裏側に固定式の装置を装着します。
③マウスピース矯正：取り外し可能なマウスピース装置を使用します。

また、ハーフリンガル矯正という方法もあります。これは、上の歯に舌側矯正装置を、舌の歯に唇側矯正装置を装着する方法です。しかし、大まかに言えば、上記の３つのタイプに分けられます。

◇唇側矯正

唇側矯正装置を使用している場合、矯正治療中にホワイトニングを行うことはできません。ホワイトニングは、唇側矯正が終了してから行うことができます。

◇舌側矯正

舌側矯正装置を使用している場合には、オフィスホワイトニングを受けることができます。舌側矯正装置の治療期間中でも、定期的なオフィスホワイトニングを行うことで、白い歯を保つことが可能です。ただし、装置が裏側についているため、ホームホワイトニングはできません。そのため、ホームホワイトニングのメリットである長期間の白さを維持することは難しく、白さを保つためには継続的にオフィスホワイトニングを受ける必要があります。

◇マウスピース矯正

マウスピース矯正中はホワイトニングを行うことは可能ですが、アタッチメントの存在が問題となります。アタッチメントは歯を動かすための固定源として機能し、コンポジットレジンで歯の表面に付着させられています。そのため、ホワイトニングをしてもアタッチメントが付着している部分は白くならず、色むらが生じる可能性があります。理想の白さを目指す方は、アタッチメントが除去された矯正治療後にホワイトニングを行うことをお勧めします。

しかし、治療中でも黄ばみが気になる方も多いかもしれません。歯やアタッチメントに付着した着色汚れが原因で、マウスピース矯正中の歯の黄ばみが気になる方も多くいます。そういった方には、クリーニングで着色を除去したり、オフィスホワイトニングで黄ばみを２トーン程度軽減する方法も有効です。ただし、アタッチメントの周りの歯があまりにも白くなると、アタッチメントとの差が目立つことがあります。とはいえ、２トーン程度のトーンアップであれば、差は目立ちにくくなります。ですので、マウスピース矯正中でも黄ばみが気になる方には、定期的なオフィスホワイトニングでトーンアップすることも選択肢の一つとなります。

◇矯正装置は外れたけど歯の裏側に固定式のリテーナが付いている場合は？

こちらの場合、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの両方を受けることができます。

◇マウスピース矯正用のマウスピースを使用してホームホワイトニングができる？

こちらの場合、ホームホワイトニングを行うことができますが、前述の通り、アタッチメント部分の色むらが問題となる可能性があるため、注意が必要です。色むらが気になる場合は、アタッチメントを取り外した後にホームホワイトニングを行うことをお勧めします。

◇リテーナー用マウスピースでホームホワイトニングができる？

リテーナー用マウスピースの形状を確認する必要があります。一部のリテーナー用マウスピースはホームホワイトニングにも使用できますが、歯全体を覆わないタイプのものは色むらの原因となる可能性があります。そのため、使用する前に歯科医に相談してから始めることがおすすめです。

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