セルフホワイトニングで本当に歯が白くなるの?医療ホワイトニングとの違い
2024/04/162024/05/21
最近、コロナ禍以前の日常に戻りつつある中、マスクを外す機会が増えて口元の美しさが気になる方も多いのではないでしょうか?「ホワイトニング」と検索すると様々な情報が出てきて、どれが良いのか分からないと感じる方も多いかもしれません。特に、セルフホワイトニングと医療ホワイトニングの違いについて興味を持つ方も多いでしょう。美容サロンや美容室でも提供されているセルフホワイトニングには本当に効果があるのでしょうか?それについていくつかのポイントを解説していきます。
目次
セルフホワイトニングは白くなる人とならない人がいる
セルフホワイトニングは効果を感じる人と感じにくい人がいます。まず、効果を感じる人はどのような人なのでしょうか?
セルフホワイトニングで効果を感じるのは、歯の表面が汚れている方です。歯の表面が汚れていると、汚れが付着しやすくなり、本来の歯の黄ばみよりもさらに黄ばみが目立つ原因となります。普段の歯磨きが十分でない方や、歯ブラシがあたりきっていない方は、セルフホワイトニングを行うことで歯の表面に薬剤をしっかり塗布することに意識が向きます。その結果、普段取り除けていなかった汚れが落ち、歯が白くなったと感じることができます。そのため、歯磨きが苦手な方や歯に汚れが付着しやすいと指摘されたことがある方には、セルフホワイトニングがおすすめです。
一方、セルフホワイトニングで効果を感じない人は、口腔内の状態が良好に保たれている人です。定期的に歯のクリーニングを受けたり、上手に歯を磨く人は、セルフホワイトニングで落とせる汚れの付着が少ないため、効果を感じにくいです。
セルフホワイトニングのメカニズム
セルフホワイトニングの薬剤に含まれる主な成分はポリリン酸ナトリウム、ヒドロキシアパタイト、酸化チタンなどです。これらの成分は、歯の表面に付着する汚れを落とす効果があり、特に酸化チタンは光を当てることにより歯の表面の着色汚れを分解して浮かせる効果があります。セルフホワイトニングにより、歯の表面に付着する汚れを落とすことで、黄ばみの強い歯を本来の自然な白さまで改善することが可能です。しかし、中には、本来の自然な白さの程度ではまだ歯が黄色いと感じる人もいます。そのため、「人から気づかれるような白さ」や「真っ白な歯」を目指す方には、セルフホワイトニングだけでは不十分と感じる場合が多いです。セルフホワイトニングは歯の表面に付着した着色汚れを落として元々の自然な白さに戻したい人にはおすすめですが、透き通るような白さを目指したい人には、医療ホワイトニングがおすすめです。
医療ホワイトニングとの違いは?
セルフホワイトニングは、主に汚れを落とす効果がありますので、歯の内部に存在する黄ばみにはアプローチできません。なぜなら、「人から気づかれるような白さ」や「真っ白な歯」を得るためには、歯の内部にある黄ばみの本質自体を取り除く必要があるからです。この黄ばみの本質を取り除くためには、歯科医院で使用できる過酸化水素や過酸化尿素が必要です。これらの薬剤は劇物として指定されており、口腔内で取り扱うことができるのは歯科医師または歯科医師の指示を受けた歯科衛生士に限られています。セルフホワイトニングサロンでは、これらの薬剤を使用することができないため、人目を引くほどの歯の白さを目指すことはできません。しかし、医療ホワイトニングは医療機関で行うものの健康保険は適用外であるため、費用が高額になりがちです。また、濃度の高い薬剤を使用することから、ホワイトニング後に「歯がしみる」ことがあるといったデメリットがあります。医療ホワイトニングは、歯を保護しているペリクルを溶かして歯の内部まで白くするため、施術後は歯に色が付きやすく、色の濃い飲食物や酸味の強い飲食物、喫煙などは控えないといけません。それらがストレスに感じる方は医療ホワイトニングよりもセルフホワイトニングの方がおすすめです。
まとめ
セルフホワイトニングは、歯の表面に付着した着色汚れが多い人ほど効果を実感できます。特に、普段お茶やコーヒーをよく飲む人、日常的にタバコを吸っている人には効果大です。しかし、透き通るような白さにしたいと考えている人にはセルフホワイトニングは向いていません。
セルフホワイトニングは低価格、短時間で手軽に通えることから近年人気が出てきています。これからホワイトニングを始めたい人は、自分の目指す白さによってホワイトニングの種類を選ぶと良いでしょう。