ステインが歯に付着する原因は?ステインを予防する方法
2024/04/092024/05/21
歯が黄ばんでいると、しっかり身だしなみを整えていても、顔が暗く見えたり清潔感がないように見られたりすることがあります。 市販のホワイトニング用品を使って努力している人もいますが、歯が黄ばんでしまう原因を知っていますか。一時的に歯が白くなっても、その原因を取り除かなければすぐに元に戻ってしまいます。 歯が黄ばむ原因のひとつに「ステイン」があります。今回は、歯の黄ばみの原因となるステインや、ステインの予防方法について紹介しますので、歯の黄ばみに悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
目次
黄ばみの原因「ステイン」とは?
歯の黄ばみを予防するためには、歯が黄ばむ原因を理解することが重要です。まず、歯の黄ばみの主な原因であるステインとは何か、なぜ歯にステインが付着するのかを把握しておきましょう。
歯の変色には、歯の外側に色がつく外因性のものと、歯の内側が変色する内因性のものの2種類があります。外因性の変色には、歯の外側についた着色汚れであるステインが該当します。ステインは時間の経過によって徐々に歯に付着し蓄積していくため、放置するほど取り除きにくくなる特徴があります。そのため、ステインが蓄積する前にケアする必要があります。
ステインが歯に付着する原因は、食べ物や飲み物に含まれる色素やタバコのヤニです。これらが歯のエナメル質の表面にあるタンパク質と結びつき、蓄積していきます。ただ単に歯が汚れているだけではなく、一度ステインがついてしまうと、歯磨きやうがいをしても簡単に取り除くことはできません。特にコーヒーやお茶、赤ワイン、チョコレートなどのポリフェノールやタンニンが多く含まれる食べ物は、ステインが歯につきやすいため、これらの食べ物や飲み物を多く摂取すると歯が黄ばみやすくなります。
ステインを予防しよう!
ステインの主な原因は食べ物や飲み物の色素であり、歯に完全にステインがつかないようにすることは不可能です。しかし、ステインが歯に蓄積するのを予防することは可能です。では、ステインの蓄積を防ぐためにはどうすればよいのか、詳しく見ていきましょう。
ステインの蓄積を防ぐためには、歯を傷つけないようにすることが重要です。歯の表面に微細な傷があると、色素が容易に侵入し、ステインが形成される可能性が高まります。歯磨きの際には、力を入れずに優しく磨くことが大切です。特に研磨剤入りの歯磨き剤を使用する場合は、注意が必要です。
ステインの主な原因は飲食物であり、飲食後に歯を放置しないことが重要です。飲食後に歯を磨くことが望ましいですが、難しい場合はうがいだけでも効果があります。特にコーヒーやチョコレートを摂取した後は、早めに歯磨きやうがいをすることを心掛けましょう。また、歯磨きやうがいよりも効果は劣りますが、ガムを噛んで唾液を分泌することもステインの予防に役立ちます。
自分で行うホワイトニング
ステインがすでに蓄積している場合、食後の歯磨きやうがいなどで着色の悪化を予防することはできますが、歯を白くすることはできません。ステインが蓄積した歯を白くするには、歯のホワイトニングやクリーニングが必要です。
◇セルフホワイトニング:セルフホワイトニングは、自宅で行う方法と専門店で行う方法の2つに分けられます。専門店ではスタッフの指導のもと、自分でホワイトニングを行いますが、過酸化水素などの漂白効果のある物質は取り扱えません。そのため、完全に白くすることは難しいかもしれません。口腔内に触れるのは医療従事者のみが許されているため、スタッフが施術することはできません。
◇ホームホワイトニング:ホームホワイトニングは、歯科医院で作られたマウスピースと薬剤を使用して、自宅で行う歯のホワイトニング方法です。マウスピースに薬剤を塗り、装着して数時間放置することで、薬剤が歯に浸透し白くなります。ホームホワイトニングはセルフホワイトニングとは違い、過酸化水素や過酸化尿素などの薬剤を使用して歯を漂白する方法であり、歯科医院に通う手間を省くことができるため、オフィスホワイトニングよりも費用が抑えられます。ただし、自宅で行うため薬剤の濃度が低く、効果を実感するまでに数週間から数ヶ月かかることがあります。
歯科医院で歯を白くする方法
◇クリーニング:歯科医院で受けることができるクリーニングは、歯石取りや表面磨きなどです。これらの処置は、ステイン(着色)の除去にも役立ちます。歯石取りでは、スケーラーと呼ばれる器具を使用して、歯に振動を与えたり、直接歯石を削ったりします。表面磨きでは、ブラシやゴム製のチップと研磨剤を使用して、歯に付着した歯石やステインを取り除きます。どちらの処置も、薬剤は使用しません。
◇オフィスホワイトニング:オフィスホワイトニングは、歯科医院で専門家による施術を受ける方法です。歯科医師や歯科衛生士が高濃度の薬剤を使用するため、他のホワイトニングやクリーニングよりも即効性が高く、効果を実感しやすいという利点があります。この方法は、歯をすぐに白くしたい人や急いで歯を白くしたい人におすすめです。施術後、効果は約3〜6ヶ月持続します。使用する薬剤の濃度やその他のオプションは、歯科医院によって異なるため、事前に確認することをおすすめします。
まとめ
歯が黄ばんで見える主な原因は、歯の表面に付着、蓄積したステインです。ステインは食べ物や飲み物、たばこのヤニなどに含まれる色素が歯のエナメル質と結びつくことで発生します。飲食をする限り歯にステインを一切つけないようにするのは難しいので、食後はすぐに歯磨きやうがいをする、歯を傷つけないように優しく磨くなどして、ステインの蓄積を予防しましょう。すでにステインが蓄積し、歯が黄ばんでしまっている場合は、ホワイトニングやクリーニングが有効です。ホワイトニングやクリーニングには、自分で行うものや歯科医院で受けるものなどいくつかの種類がありますので、自分に合った方法を探してみましょう。