コーヒーで歯が黄ばむ!原因と対策は?
2024/03/222024/05/21
多くの人が歯の黄ばみに悩んでいます。特にコーヒー好きな人の中には、コーヒーが原因ではないかと考える方もいます。この記事では、歯の黄ばみとコーヒーの関係、歯が黄ばむ理由について解説します。さらに、対策方法も紹介するので、歯の黄ばみでお悩みの方はぜひ参考にしてください。
目次
歯が黄ばむ原因は?
歯の色は、人に与える印象を左右します。真っ白な歯は自信を持たせてくれますが、歯に黄ばみがあると笑うのをためらうこともあります。では、なぜ歯の黄ばみが起こるのでしょうか?歯が黄ばむ原因は「ステイン」です。ステインとは、食べ物に含まれるポリフェノールの色素と、歯の表面を覆うペリクルというたんぱく質の膜が結合してできる汚れのことです。歯にステインが付着すると、歯の黄ばみの原因となります。コーヒーを飲むと、歯が黄ばみやすくなりますが、それはコーヒーの色がそのまま歯に付着しているわけではありません。実際には、歯を覆っている薄い膜であるペリクルが関係しています。ペリクルは、歯のエナメル質を保護したり、再石灰化を促進したりする役割がありますが、同時に細菌や食べかす、食品の色素などが付着する可能性もあります。コーヒーを飲むと、ペリクルにステインが付着しやすくなり、結果として黄ばみなどの着色汚れが歯に定着しやすくなります。
コーヒー以外の黄ばみの原因
歯が黄ばむ原因はコーヒーだけじゃないんです。歯に着色しやすい飲食物としては「紅茶・緑茶」「赤ワイン」「緑黄色野菜」「カレー」「チョコレート」などが挙げられます。これらの飲み物や食べ物のほとんどには、タンニンやポリフェノールなどが含まれており、歯にステインが付きやすくなります。さらに、カレーは色が濃い食べ物なので、歯の黄ばみにつながりやすいです。飲食物以外のも歯が黄ばむ原因となるものがあります。それはタバコです。喫煙による歯へのヤニの付着は、歯の黄ばみを引き起こす原因となります。さらに、ヤニによる着色汚れは一度付着するとなかなか落とすことが難しい特徴があります。その他にも、歯並びが悪いと、歯磨きで汚れをしっかり落とすことが難しくなり、着色汚れがつきやすくなります。さらに、歯石や細かい傷があると、黄ばみなどがつきやすくなる原因となります。また、唾液には、歯の表面を洗い流す作用があります。そのため、唾液の分泌が減るなどの理由で口の中が乾燥すると、歯に汚れが付着しやすくなります。
歯が黄ばんでしまったときの対処法
①歯医者さんでホワイトニングをする:歯の黄ばみを白くする方法としては、歯医者でのホワイトニングがあります。この施術は薬剤や専用の機器を使用するため、効果が高く即効性もあります。ただし、審美目的のための施術であるため、健康保険は適用されません。費用は1回10,000円以下のものから、70,000円程度かかるコースまで幅広くありますので、料金相場には大きな差があることを覚えておきましょう。
②自宅でセルフホワイトニングをする:自宅でセルフホワイトニングを行うためには、市販のホワイトニング用歯磨き粉や液剤、マウスウォッシュ、歯の消しゴム、歯のマニキュアなどを使用することができます。歯の黄ばみを落とすためには、「ヒドロキシアパタイト」「ポリリン酸Na」「メタリン酸Na」などの成分が配合されたものが効果的です。ただし、研磨剤が入った製品は歯の表面に傷をつける可能性があるため、注意が必要です。
③サロンでセルフホワイトニングをする:サロンでのセルフホワイトニングも可能です。通常、1回の来院でホワイトニング(光照射)を2~4回繰り返すことがあります。1回あたりの費用は3,000円~5,000円で、歯医者でのホワイトニングよりも手頃な価格と言えます。サロンでのセルフホワイトニングでは、歯の状態に合わせてホワイトニングを進めることができるため、特徴的です。光照射を行うため、効果を早く実感したい方にもおすすめです。
歯の黄ばみ予防
食後には歯磨きを習慣にしましょう。これにより、歯に黄ばみなどの汚れが付着するのを防ぐことができます。歯を磨く際には、力を入れないように注意しましょう。ゴシゴシと磨こうとすると、歯の表面が傷ついてしまう可能性があります。歯の表面に細かな傷ができると、そこに汚れが入り込んで着色しやすくなるので、注意が必要です。外出先などで食後すぐに歯を磨くことができない場合もあります。そのような場合は、食後にはうがいをすることを心がけましょう。濃い色の食べ物や飲み物は、歯の着色汚れの原因となるため、可能な限り摂取を控えるようにしましょう。コーヒーや紅茶、緑茶などを1日に何杯も飲む習慣がある人は、摂取量を減らすことをおすすめします。また、食事のときは、よく噛んで唾液の分泌を促すことで、着色汚れを予防することができます。食事中によく噛むと唾液が増えるため、意識してよく噛むようにしてみてください。歯医者さんで歯のクリーニングをしてもらうと効果は抜群です。歯のクリーニングを受けると、通常の歯磨きでは落とせない汚れを除去してもらえます。歯のケアをしながら、色素汚れや歯垢、歯石も取り除いてもらえるので、定期的なクリーニングを受けることをおすすめします。
まとめ
歯が黄ばんでしまう原因は、食べ物や飲み物だけでなく、タバコやケアが難しい口内環境、ドライマウスなども挙げられます。特にコーヒーをよく飲む人は、それが黄ばみの原因の一つとなっている可能性があります。歯の黄ばみを防ぐためには、ホワイトニングが効果的です。歯科医院でのホワイトニングだけでなく、自宅でのセルフホワイトニングやサロンでのセルフホワイトニングなど、選択肢がありますので、自分に合った方法を試してみましょう。また、歯の黄ばみを予防するためには、生活習慣にも気をつけることが大切です。